アニメについて、思った事を書く 140130

折角アニメ見てるんで、思った事を書いてみる。

サムライフラメンコ

面白い。

ヒーローが現実にいたらどうなるかを書いた作品。

昔からあるアプローチの仕方だが、映画キックアスやスーパー!の影響を強く受けているようでコメディタッチだ。

 新鮮で面白かったのは、ヒーローが五人戦隊になってメンバー同士の緊張感を欠いたいざこざが起きた所でヒーローといえば一人か二人の事が多いので、そこに集団の社会性を持ち込むというのは戦隊ものがある日本ならではだなと思う。

 

話の構成も良く出来ていて、現実的な日本の社会なのかなーと思って見ていると、いきなり人が死んで怪人が出きた所はびっくりした。その後は、ヒーロー物のお約束の連続でかなり笑えた。(石田 彰が声優で出てきた時も別の意味のお約束で笑えたなあ。)

 

もう一つ気になる所は 、出てくるキャラクターがアニメ界隈、もしくは、娯楽を創る事に関する人を表してると思われる点だ。

10話のエピソードでキングトーチャーは、フラメンダイヤをパフォーマー気取りだと言っているし、テレビでは、フラメンダイヤ自身が自分のことをアーティストだと言っていた。

そして、物語に出てくる人物でポイントとなっているのは、自分の好きな事に命を懸けているかという事だ主人公の羽佐間正義、Webニュースを運営している明、アイドルメンバーでレズの萌、キングトーチャー。

彼(彼女)らは、物凄く活き活きとした人物として描かれており、はっきりいって楽しそうだ。その中で、中途半端な気持ちでヒーローをやっていたフラメンダイヤのまりはココで挫折する事になる。

そう考えると主人公の正義はアニメターで、警察の英徳とマネージャーの澄は、一般的な生活や仕事をしている友人や家族などの親しい人達だろう(下手したら父親と母親にさえ見えてしまう)、ダイヤはよくいるアーティスト気取りのアイドル(声優?)、後のエピソードで出てくる総理大臣は恐らくプロデューサー、国民の支持率はDVDの売り上げ?とか深読みすると色々考えられて面白い。

 

そう思って見ると10話で、警察の英徳がミサイルを止めるという現実的な事をしている時に、主人公の正義がキングトーチャーと戦っている(好きな事をやっている)シーンは象徴的だし「ヒーローは一人ではない。ヒーローは支えてくれる人々がいるおかげで、お前達との戦いに没頭することができる。」という正義の言葉は、自分とか周りの人達の事にも重なって泣けた。

 

この後は、何人かの悪役が主人公に何回も言っている、おまえは俺だという趣旨の発言が、どういう意味を持ってくるのかが、気になるところ。

言葉通りに受け取って、周りの人に助けてもらうことによって、自分との戦いに没頭できるという意味だったら、別の意味で泣ける。

大人になれない人達ってことか。まあ個人的にはそれでもいいかと思っちゃいますけど、そこをどう落とすかが見所ですね。

 

 

サムライフラメンコ 1(通常版) [DVD]