アニメについて、思った事を書く 140130

折角アニメ見てるんで、思った事を書いてみる。

がっこうぐらし(ネタバレ)

細かな違和感や、不安感を積み重ねて、最後に爆発させる演出や、

社会不適合者の楽園⇒日常のかけがえのなさへの回帰といった結末は、今までのゾンビ映画と比べても特筆するものでもない。

 

アニメ版の脚本プロデュ-スがニトロプラス(エロゲから始まった会社)というのは、面白い。

 

エロゲにも色々種類があるのだが、エロゲは元々テキスト系ホラ-ゲ-ムから派生したもので、かつての日本エロ映画の様に作家の実験場と化している部分があった。また、ジャンルとしてアングラ。メジャ-なコンテンツでは、受け入れられにくい内容の作品が多く存在した。

そこに、萌え系の隆盛、ポップな世界観が流入し、可愛い絵柄なのにやたら内容がハ-ド、異様なバランスな作品が登場する。絵の変化にともなって内容も多少中和されていくが、世界感の破壊や違和感をうみだした。

そして、その違和感やアンバランスさは、意識的か無意識的か、極度に記号化された絵、演出、一部の訓練された人間などによって、寧ろ感情移入を強化し、異様な体験に拍車をかける為に利用されていく。

つまり客の目を回す、眩ませる。カオスで客を振り回して、訳が分からなくなっている所に大量の情報を流し込む。

 ”がっこうぐらし”は、日常系のパ-トと人がゾンビ化するというシリアスパ-トの振幅の大きさや、絵柄のギャップがその効果を産んでいて、ニトロプラスは、そこにエロゲとの共通点を見出したのかもしれないなあ、と思いました。

 

ちなみに、”まどかマギカ”なんかもそういった一連の流れの中にでてきたものとも言えるのかも、ニトロプラス虚淵だし。映像がドラッグ的、という要素が付け加わるけれど。

 

もっと振れ幅の大きい、異常な体験をさせてくれるアニメが出てくる事を期待したいなあ。