アニメについて、思った事を書く 140130

折角アニメ見てるんで、思った事を書いてみる。

ラブライブ! (映画) けいおん!(映画) ネタバレ

色々駄目なんだけど、

一番の敗因は、グループの成長ではなく穂乃果一人の成長物語として描いたことでしょう。

廃校を阻止し、バラバラの個人でしかないグループの動機は何か、それはグループ自身でしょ。それを視聴者も、望んでいたのではないかなと思います。

つまり、穂乃果の葛藤を”オカルト女シンガー”や、”秋葉原大量フラッシュモブ”に頼るのではなく、”ミューズ”若しくは”仲良し3人組”の中に持ち込めば、少しはましになったのではないかなあと思いました。

 

まあ、 映画の出来が良かったところで、アニメの重要な要素が”逃避”だと考える僕に「ラブライブ!」は健康的過ぎる。

ラブライブ!」は成長物語故に外部へと指向していく傾向があった。

自分の将来や、他者との交流、現実的な目標と動機。 

 

けいおん!」(映画)はアニメ版の逃避的傾向、箱庭的な要素取り出してより純化する構造になっていた。

外国も新しい事を発見するというよりは、誰も知る人がいない5人だけの空間をより濃密にする為に利用していた様に思う。確か。

動機は勿論”放課後ティータイム”であり、後輩(ファン)に対する思いという、極めて内向きの内容。

まさに今だけしかない、この時間、この空間、5人だけにフォーカスした事によって、終わらないと語ることが終わりを意識させた。

 

キャラクターが語る言葉と映像から伝わるものの違い、 だけなら他の映像コンテンツでもやれる、しかし、逃避的な内容へ”引き込む力”これが加わって、まさにアニメでやる意味がある。素晴らしいです。

 最も世界に光が溢れる黄昏時、いつもの笑顔で来年の計画を話す”4人”のラストは切ない・・。