アニメについて、思った事を書く 140130

折角アニメ見てるんで、思った事を書いてみる。

怠惰の罪

来るところまで来たんだなと思う。少年バトル物、一つの到達点。

このアニメを見てると、なんだか物凄く駄目な気がする。人として、終わってしまうような。

強敵の前フリ、溜め(じらし)の演出を過度にせず、過去のアニメ、マンガ的記憶からの引用や「絶対に開かない扉」といった言葉による説明で、強さを演出する。さらに、強さに理由を付けない、七つの大罪だからという免罪符やキャラデザ、怒り、悲しみといった感情の爆発で押し通す。

これによって、バトル物での大きな問題点の一つ、強さの際限なきインフレをひとまず解決している様に見える。この手法は、結構盲点だった。

実の所、今書いた事は多かれ少なかれ、バトル物には必ず入ってくる要素ではあるのだけれど、

演出の目指す所に迷いがない、手が取れ、体が切断され、体に穴が空くが、死ぬ事はなく、元通りに戻ったと思えば、簡単に死んでしまう、限界を超えたはずのキャラが再び立ち上がり、家族が死に、仲間が死ぬ、死人は蘇り、新しい必殺技が連発され、キャラの姿形が変わりまくる、敵が寝返り、行方不明の仲間が見つかって、また再び離反する。

一つ一つのドラマはただ”感動”として消費され、絶える事のない刺激が、チョー気持ちいい。このままアニメ界のマイケル・ベイを目指して欲しいものだ。

 

今後ビッグデーターが益々活用される様になれば、この手法はもっと強まっていくだろう。その日を楽しみに、今日もリモコンのボタンを無意識に押す。