昔見たやつ 1
- おおかみこどもの雨と雪(ネタバレ)
花の恋愛と、子育てのどちらかに、焦点を絞りきれず、どちらも掘り下げが、浅くなってしまった感じ。
山奥に引っ越してきてから、村の人(偏屈なおじいさん)とも、すぐ仲良くなり感慨がない。
子供が狼に変身してしまうという、どこの家庭にでもあるプライベートな問題(特に病気とかかな)といったものを隠喩にして、分かりやすい形で描く事が可能なので、そこの苦労をもっと描いた方がいい。
花についても、若い頃はもっと弱い存在として描いて、息子の雨がいなくなってしまう場面で、それを受け止める、強い花としての落差をつければ、成長を感じ、もっと感動できたと思う。
最後まで花の娘、雪が語る形で客観的な視点がない為
ネット上では様々な憶測がある。
http://matome.naver.jp/odai/2138577134989254001
この憶測に則ると、妄想の世界に行ってしまった花
もしくはそれを哀れむ、又は慈しんだり、感謝する娘、という話になってしまうので、どうなのかなーとは思う。(あの年代で、そんな嘘を、まだ信じてるとは思えないので)
(まあそれはそれで、悲しい話としてはいいのか。)
花の恋愛部分 や、最後の方で息子の雨が、狼になって吠えるところは何かよかった。
子育てが、良くも悪くも終わるっていう、開放感と寂しさがあった。
細田監督の演出は、好きです。
文章が硬い、精進します。もっと感情を乗せられるように。