アニメについて、思った事を書く 140130

折角アニメ見てるんで、思った事を書いてみる。

ただの感想

ノラガミARAGOTO」

何で毘沙門天が女なのかと思ったが、これ観て氷解した。「ブァルキリ-プロファイル」がやりたかった訳ね。テ-マ的には真反対。まあ、日本の神と人間は仲良さそうだしね。

 

 

「ワンパンマン」

才能と承認の話は、不条理ギャグと相性がいい。というか才能をテ-マにした結果、不条理ギャグになったと言ったほうがいいか。

バトル”もの”としての切り口では「七つの大罪」と同じアプロ-チ、メタなギャグとしての意味合いが加わっている。

圧倒的な強さで、EDの様な日常を絶対に失わない点は、確かにヒ-ロ-なのかも。ここから人間的感情を引くと自然とか、神になっちゃう訳ですが。

色々言っても、作画を見るアニメなんだろうと思いました。

 

 

「G A TE」一期、二期

テロを口実に相手国に攻め込み、圧倒的な武力で蹂躙、現地の女を正義のもとに囲いながら、文化的に遅れた民族に民主主義を教えるというアメリカフォロワーな内容。何故か敵のやられ方は悲惨。

政治や外交の描き方を見るに、リアルなシュミレ-ションであることがこの作品の面白さである様。しかし、政治の手続きや根回し、会議の雰囲気など細かいディティールがあっさり描かれるだけで、社会、風習、政治、民族、文化等の大きなものが描かれない。圧倒的な戦力差に対するゲリラとテロ、ドラゴンにおける家畜の可能性、未知の病原菌、国・国民・政治家の立場における違いとそれによる外交等々。

捕虜になった日本国民を助けるエピソードで、世論に巻き起こった自己責任論でもやればよかったのに。現実における重い要素をいかにライトに扱えるかがエンターテイメントには重要です。いかに引き込んで、感情を動かすか。

他の要素としては、萌えがあるけど中途半端、映像的にも新しさはない。敵を完全な悪として描かず、日本側に力がありすぎる為、敵側への同情を禁じえない、ネトウヨ接待アニメとしても失格の烙印を(私から)押されてしまった。スタッフの政治的スタンスを複数取り込んでしまったのかもしれない。この内容をエピソード形式をやるならもっと考えないと、日本軍が彼の地にて、何をしているのかがよく分からない。

 主人公、怖い。

 

 

「少女たちは荒野をめざす」

「冴えない彼女の作り方」と比べると、音楽、キャラデザ、主人公の性格等、全体的に抑え気味でリアル寄りというシビアな方向性でありながら、感情移入を阻むシナリオと演出によって”ギャルゲ-”との見事な異化効果生み出し、何ともいえない気持ち悪さを感じさせてくれる。ジャパニメ-ションだ、何だと言って、オタクが社会的に認められてきたことを甘受した僕らに「あ・・・・、やっぱり駄目だ。」を強烈に叩きつけてくれる良作。

現実からの逃避を目的とする”ギャルゲー”を作る為には、現実を知らなければいけないという高度すぎる演出論に唸った。

言動に齟齬をきたすヒロインと引きずられてゲーム制作に参加した主人公。仲間との交流の中で何かを掴み動機を獲得して行くのかと思いきや、各々が勝手に自解し盛り上がって行く様は、人間の深い孤独と摩訶不思議さそして人生、宇宙、世界、闇を光を風を感じさせてくれる。

僕達は自分の内面と会話しているのかもしれない・・・・・。